一人旅歓迎の宿

塩素殺菌

『浴槽を殺菌』と『温泉を殺菌』は別物

特に最近は殺菌の為にどこの温泉場や入浴施設でも塩素が大活躍しているのではないでしょうか?
殺菌を心がけるのはとても良いことだと思いますが、時として入浴中にも 「薬くさい」浴槽に会います。
誤解しがちですが、『浴槽を衛生的に保つこと』と『身体に良い』ということは別物です。

風呂を出るときに塩素入りの温泉は...

『温泉の効果をさらに高めるために、身体についた温泉は出る時も洗い流さないで下さい』
そんな表示を目にすることもありますが、あれは当然ケースバイケースです。
肌の弱い方がお風呂をあがる時に身体についた温泉を洗い流すのはよくあることです。
塩素が投入された状態の浴槽からあがる時には肌が丈夫な方も洗い流した方が良いかも知れません。

塩素を持った部分の指に血が滲んだ

風呂掃除の時、水がはけるために作られているので排水溝の入口は当然水がたまりにくく、浴槽内のような塩素殺菌が出来ません。
そこで私は塩素の粒を”直接手に持って”作業をしていました。
さほど長時間の作業ではありませんでしたが、どうも指先が痛いと思って指先を見たら、滲んでいたのです。
どうやら、皮膚を溶かして(という表現が適切かどうかはわかりませんが)いたようなのです。
まぁ、直接手に持ったからいけないのは当然ですが。
それ以前から、塩素を投入した温泉は必ず抜いてから新たに温泉を満たしていたので 心配はしていませんでした。
しかし、 改めて塩素の強さに触れて少しゾッとしました。
当館では塩素殺菌した後は、温泉を掛けてタイル面を洗い流し、クレンザー等で清掃しています。
まぁ、環境問題に特にこだわっている方には「クレンザーには直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩が・・」 って言われてしまうかも知れませんが、ご勘弁を・・。

塩素は入れずに自然に返すのが一番

プールのように換水が大変な施設は仕方ないとしても、あまりにも露骨な塩素臭は如何なものかと思います。
でも 中々現実は伴いにくいのです。
塩素殺菌ってもはや不可欠なもの、光触媒による殺菌装置が出てきているようですが、普及はまだまだ先かと。